上を向いて歩きたい
恋月 ぴの
欲しいものが手に入らないと
やっぱ寂しい
下を向いて歩く冬の街角は
何だか寒々しいな
もうすぐクリスマスだし
賑やかに感じる街角を
ポケットに手を入れて歩く
何も入っていないポケット
あっ ハンカチぐらい持っているよ
でも 不幸自慢はしたくないし
ぶつぶつおじさんになりたくないな
嫌な出来事を重荷に感じるよりは
もっともっと気楽に考えて
ちょっと気分転換に
温かいコーヒーでも飲もうよ
たまには砂糖もミルクも好きなだけ
たまには適当なさじ加減で
肩に背負っていた重荷を
テーブル脇に放り投げ
長いトイレから戻ってきたら
サンタの袋に変わっていたりして