さて、ここからが
草野大悟

さて、ここからが
あなたたちの本当のスタート
なのです。

いままでのことは
お互いのあたまの中で想像された
ヴァーチャルの暮らしだったと
父は思うのです。

さて、今日からが
本当の家族なのです

あなたは
車をとばし
やっと喋れるようになった風をつれて
涙の中を
ここまで帰ってきたけれど。

そう、これからが
ほんとの夫婦の始まりなのです

ところで、
あなたたちが
妙ににぎやかなので
言い忘れていましたが
父の一番が
明日、頭をひらきます
きみらの母です。

きみらの母は
自分のこともよく解らないように
なるかもしれません。

でも、彼女がどうなっても
父の一番に変わりはないのです。

よくは解らないけれど
そういうことだと
思います。

本当に
人を好きになるということは
その人のマイナスもプラスも
何もかもを包み込んで
信じぬくことだと思うのです。

その人が
たとえ、その人でなくなっても
ただ、好きであり続けることだ
と、思うのです。





自由詩 さて、ここからが Copyright 草野大悟 2005-11-04 21:59:52
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