あぶく
ことは

こぽん

ふかいところからあぶく
がひとつ。

もう一つはでてこない
とてもおくびょうらしい
彼らには感情がないというのに

はきだされたあぶくは

ふあん

どんどんのぼってく
ふらふらしながら
仲間をもとめて
どこにもそんなものは
存在しないというのに

ゴボッ

ついに行きつくところについたらしい
ほらわかったでしょ?
なにもなかったんだ、ここには。
あとかたもなく消えたあぶく


こぽん

しようこりもなくつづくらしい。


自由詩 あぶく Copyright ことは 2005-11-04 20:31:33
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