螺旋
銀猫

小さな舞台に幕が引かれる

けれどそれで終わりではなく
むしろまばらな拍手の後を
どうやって取り繕うか

それが今の問題


この日を闊歩する風が
肋骨の隙間を通り抜けて行く

志半ばにして倒れ込めば
終わり方は未知数

けれどまだ呼吸がある
心拍を繰り返し明日がある


試行錯誤事の顛末
自己嫌悪五里霧中
四面楚歌耽溺哀歌


色んなものが
ぐるぐる ぐるぐる


螺旋を描いて
それは複雑なメビウスになる




自由詩 螺旋 Copyright 銀猫 2005-10-27 20:04:16
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