うた
こむ


からだをまるくちぢめて
うたえないうた
かけないことばを
つぎからつぎへと
もてあそぶまよなかに
ただひとつのこる
ほんとうのことは
かなしい

かなでてしまえば
もうそこにはのこらない
ひとつのうた
ひとつのせんりつを
つむぎだして

どこからともなく
きてしまうものを
まつ


自由詩 うた Copyright こむ 2005-10-23 02:58:49
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