ほたる狩り
コトリ
彼らのこの一瞬は 灯火は
わたしたちの何年分なのだろうなど
小難しいことは皆かんがえるふり
わたしはわたしで
手をはなさぬよう
刹那を噛み締めるよう
必死でした
ひとは時々
どうしようもなく駄目なものや
かなしいものを とてもとてもすきになるので
それは充分に考慮して
りん、と鳴るのは川のせせらぎ
自由詩
ほたる狩り
Copyright
コトリ
2005-10-21 20:26:35