一筆描き
吉岡孝次

青く拡がる海を目の前にして
僕は姿を消そうとしている
海月の様に透けていく指に
橙色の血管がゆるく輝いている
午前の空を流れる雲 は
のどかないのちを描いてみせた


未詩・独白 一筆描き Copyright 吉岡孝次 2005-10-15 18:20:43
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