何時の
A道化




朝日の広さがだらだら緩んで
だらだら、昼まで届いて


ぼんやり正午をふやかしたアルコール
その向こう側を透かしたら既にぼんやり
夜、のような


そこが既に、夜なら
ここもすぐに夜だろうからね
生ぬるく麻痺して正解、とわたし


わたし、レモンによる目覚めに憧れるのは
とうに、とうに、やめていた


嗚呼、嗚呼、夜、のような昼、のような朝、
のような夜、のような夜、のような夜、ふやけてふやけて、
正しい目盛りが、落ちて、消えて。


ねえ
ところで今
何月の夜、何時何分の冬だろう?



2005.10.11.


自由詩 何時の Copyright A道化 2005-10-13 22:15:34
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