火日
ソマリ
カーマイン、スカーレットにマゼンタの三人の魔女空で焼かれた
瑠璃色の勿忘草はまみどりに染めたの白をあきらめたから
人魚にも羽はあったと焼け跡の肩甲骨をさわった指で
当たり前の事を僕らは終わるのが夏だったなんて当たり前を僕らは
燃えさかる音楽室はひび割れて潮騒遠い共鳴をした
失明を怖れるように墜落を怖がるように目を閉じて鳥
短歌
火日
Copyright
ソマリ
2005-10-08 18:25:35