恋する喫煙
こしごえ

思いも寄らず
潤いすぎれば
うっとうしくも重たくなる時があり
そんな状態では
さっぱりとかわいてみたくもあり
それでいて
方法も知らない
わたしは
煙草に火をつけて
遠い夢を静かに吹かす
やあダメダ
たしかに結ばれないのなら
いっそ忘れていてください
いいえ忘れないで
幻でもいい
深く契りたい
不覚
吐く
覚悟なんてそうそうできるもんじゃないや
けれど煙草はやめない
自堕落に悟り
煙が目にしみる




自由詩 恋する喫煙 Copyright こしごえ 2005-10-03 11:47:13
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