猫の距離

いつか日々を掴んだ時に
届けたいものがたり
ゆめうつつの中
何度でも立ち止まる

やがて色に散らかった朝がきて
君は数え切れないほど瞼を開けたり閉じたりして
突然振り返って俯き加減に笑うんだ
探すように放すように
それから全部忘れてしまう
だから今、僕はそばに座って
出来るだけ君の話を聞こう

いつか日々を掴んだ時に
届けたいものがたり
ゆめうつつの中
何度でも立ち止まる

そんなふうに
猫を飼うように
風を待つように
君を見ているのが僕は好きなんだ


自由詩 猫の距離 Copyright  2005-09-27 13:20:45
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