ハイビスカス
ki

君は昔シロツメクサのくびかざりをつくって
おきにいりでくびにさげて
寝てるときも一週間たってもつけたまんまだから
くさっていって
はえやら虫やらがわいて
きみょうなにおいをかぎつけた父親がくびかざりをひきちぎった。
そのうち君は好きな人ができて
今度はハイビスカスを髪にかざって
夜になるとガやらチョウやらが蜜を吸いに来ているのを
父親はもちろん知っていて
くさるのも時間の問題だとなげいていた。


自由詩 ハイビスカス Copyright ki 2005-09-25 00:24:53
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