こころたそがれて
しらいし いちみ 

一  うろこ雲 雨が来るのを 知らせに来

二  夕空の 空気にとけて かきあかね

三  縁日の 思い出してよ 浴衣の子

四  洗い立て 昨日の事は 日の匂い

五  逢いに行く 風の優しい 故里へ

六  楽しさも 一方なりき 夢ん中

七  文届き 結びかしこと 変わりなき
 
八  気持にも 一言付箋 貼って見る

九  軽くなれ ソーダの泡や 心連れ

十  爪を噛む その癖明日は 止めたくて

十一 少しづつ 青天井の 高くなり

十二 歩み寄る 先に届くや 影法師

十三 夕暮れの 鳴いて染まって あかねいろ

十四 夕焼けや 雲まで染めて 名残おし

十五 一日を 月に癒され 戻り道

十六 星屑の 私見てねと ウインクし 

十七 十六夜の 兎も遊ぶ 長き夜


書き溜めていたものを少し整理して掲載しました





川柳 こころたそがれて Copyright しらいし いちみ  2005-09-24 14:04:15
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