青の山の麓の家で
こしごえ

ぷぷちゃんのつぶらな瞳が
踊るように歩く
青の裾野を
静けさを流しながら
口笛を吹きながら
踊るように歩く

いがらっぽい重みに耐え忍び
針と糸で生活を縫う


この家は。

私は最期まで
来た道を振り返らず
こだまする今の風をまとい
御仕舞にしよう、と
底にいても
高く昇る

この家は青く縁取られている

ぷぷちゃんのつぶらな瞳が
踊るように歩くから
涙すら未だ流せないでいる


自由詩 青の山の麓の家で Copyright こしごえ 2005-09-24 11:12:53
notebook Home