† 螺 旋 †
近衛天涯


それは天へ向かって続いているのか
ほの暗い奈落へと続いているのか
立ち止まった時、よく考えてみるがいい。
自分がどちらを選ぶべきなのかを。

その夢のように美しい線上で。
淡い紫煙の霞にけぶる
その夢のように美しい階段の上で。

真上から見れば真円でも
その実、決して交わることのない究極の建造美。
終わりなき一本道。

螺旋。
螺旋。

緩やかに弧を描き。

嘘。
嘘。

それはまるで「君」と「僕」。

螺旋。
螺旋。

緩やかに描かれた

『螺旋』

それは永遠の『距離』。


決して交わることのない、『究極の創造美』。


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※近衛より
 個人サイトに掲載しているものですが、
 若干修正しております。


自由詩 † 螺 旋 † Copyright 近衛天涯 2005-09-23 02:06:56
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