cassis soda darling
無知アコ

淡い炭酸水を一気に飲み干して
目覚めてきつい朝日が待ってれば
多分消えていけるはず

ねえダーリン
その空の色はあたしが見た赤い色だった?
ねえダーリン
甘いにおいはいつになれば消えるのかな

ハートのメガネでワンピース
細身の体に削った愛情で膨らめれば
沈む林檎の赤に延長線が続いてた
ラッキーガールで手首に刻む
蚯蚓腫れの嘘吐きはきっとこれから見えなくなるから

ねえダーリン
疲れているからため息だけの呼吸
ねえダーリン
星空に見えたウサギの死骸とかどうでもいいから
ねえダーリン
ねえダーリン
ねえダーリン
って
ばあ

苦い指先に乗っけた黒は
何色でも濁らないほどに苦しくなって
開けていけばどうでもいいから
それでも陳腐な愛情に巻かれたあたしを
どこまでもバイクで引きずって
笑い方を忘れた高笑いをするあなたに陳腐な言葉を返すのよ

炭酸の抜けたぬるい酒は今ここで存在価値が認められたの


自由詩 cassis soda darling Copyright 無知アコ 2005-09-20 01:37:42
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