きょうも空を見上げてあるく
八月のさかな
ずっとずっと遠くまで
届かないものを追いかける
そういうひとを見上げながら
足元の土を均してきょうもあるく
届かないことを知らない彼らは
知っているわたしよりすこし滑稽で
そのくせとても
輝いていて
知っているのに見上げてしまうわたし
見上げたって走ろうとはできないわたし
できない、のでなく しない わたし
そういう自分をみつめながら
足元の土を均してきょうもあるく
自由詩
きょうも空を見上げてあるく
Copyright
八月のさかな
2005-09-19 21:48:50