元気
えのき

どうしたんだろ?
やる気が出ない
意味なく悲しい

子供の頃
理由なんかなくても
元気になった

夕方の公園でブランコこいで
エノキの樹が
遠ざかったり近づいたり

大きくなったり小さくなったり
葉っぱに手が届きそうになって
届きそうになると遠ざかって

もどかしいのではなく
そういう運動だった
リズミカルな往復だった

飽きるまで続けて
飽きたら帰った
また明日来ればよかった

風が肌を撫でていった
それだけで満たされた
誰かが側にいるような気がした

そういう運動のように
もう一度生きたい


自由詩 元気 Copyright えのき 2003-12-31 02:38:21
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