優しい波
043BLUE


音もなく
光もなく
感覚もなく

けれど

あなたを
感じている



一体
どうやって?

ボクにも
分からない

ただ

あなたを
感じている



声よりも
姿よりも
肌の温もりよりも

あなたが
ボクのそばにいる



夏の終わり
砂浜で、

一人
ボクが

砂粒に
なる頃



ボクが

波に
優しく

消えて
しまう頃


自由詩 優しい波 Copyright 043BLUE 2005-09-17 23:03:43
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