*☆のうた*
かおる
びろうどの摩天楼のイルミネーションは
そら一面の宝の地図を
まねっこしているお猿のジョージで
洪水のように瞬く人々の営み
その埋まらない孤独のうたを
窓から溢れる光は囁いている
その灯りを消せば
自然の恵みを直に感じ
何億光年前の☆の物語も
耳を澄ませば聴こえてくるのかも
南太平洋の満天の彩りのもと
ヤシの木を渡る風に揺られ
ふってくる☆を数えていると
この手に掴めそうな気がしてくる
目をつぶってもつぶらなくても
ふわふわと宙に浮いてくる
☆ の欠片は僕のもの
でも慌てちゃいけないよ
宝を掴む運命を
切り開くのは語りかけてくる
あの☆ではなく
僕自身さ
ウィリアムも言ってたじゃないか
It is not in the star to hold our destiny but ourselves.