知らない・・・
初代ドリンク嬢

怖い

夕闇が迫ってくる気がして
オレンジとグレーの空の下
時々振り向く

何かが追いかけてくる

私には時間は止められない
振り向いても
何も止められない

私の背中を
何かが見ている

とても
そう
侮蔑と嫌悪感の混じった
拒絶の目で
見ている



この海には毎年来るわけじゃない

ここにはもう多分
二度と来ない

すべてが忘れられていく

今のこの一瞬がなくなる

なくなる

なくなる





この今

夕日に

ドラムンベースに

セツナイの一点を突かれて

スイッチが入り

走り出す

何も分かっちゃいないけど

何かが追いかけてくるから




この今を

忘れていく

どうにもならないことだと分かっている

何ものでもない自分を知っている

そこから
走り出す

今も
忘れ続けているのに

この私というやつは

それでも

こうしている





今を忘れて


何ものでもない自分は
忘れない

今を忘れて
走るから

ずっと
今も
今も

この今も

怖い


未詩・独白 知らない・・・ Copyright 初代ドリンク嬢 2005-09-16 13:18:58
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