からっぽの壊し方
ukiha

ずっと抱えていた からっぽが
どんどん大きくなって
あなたの背丈を越えたとき

からっぽは 溢れる濁流となって わたしを流していった

わたしは からっぽを抱えたまま
どこへいくの
どこへいくの

越えられない背丈はあなたの背丈
それはほとんど 壁
まるで     壁
かたい     壁

安らぐとか喜びとか 頭の中だけで
にんげんは悲鳴をあげている
壁を壊さなきゃ 安らぐために
ほんものの 喜びのために

壊し方、わかんないよ。


未詩・独白 からっぽの壊し方 Copyright ukiha 2003-12-30 19:22:00
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