思い出喪失
士狼(銀)

思い出

記憶
の違いを知ってしまってから

僕は
思い出喪失患者
になりました

何が綺麗だったのかも
誰が愛しかったのかも

今の僕には
何の意味も持たないようで

ただ

墜落した青鷺と
溺れる鯉を眺めて
虚無感が溢れるぐらいには


空っぽのようです


自由詩 思い出喪失 Copyright 士狼(銀) 2005-09-10 18:33:39
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戯言と童話