クールな大介
チアーヌ
雨の夜は大介を思い出す
悲しくて悔しくて
泣いてしまった夜は
ずっと側にいてくれた
大介はわたしを
甘やかさず
突き放しもしないで
絶妙なバランスで
一緒の布団に寝てくれた
そして
いつも朝になれば
いなくなっていた
ちょっとクールで
だけど優しい
大人でダンディな大介
そんな大介は
もう
いない
おじいちゃんになって
死んじゃった
そして
みかん箱に入って
お花とキャットフードに囲まれて
女を全員泣かせて
最後まで
ダンディだった
尻尾の長い
白黒のぶち
自由詩
クールな大介
Copyright
チアーヌ
2005-09-08 21:03:18