からだの鈴
A道化





窓の
繊細な網目を透過し
すらすらと寝室の私の乳房へ浸透するのは
透明すぎるから、透明すぎるからです
空気中の夜
に含まれる鈴の
リ…
その中には、鈴、それは
リリ…
その中にも、鈴、それは
リリリ…
あ、あ、ああ
その音、の鈴
その鈴、の砂
ああ、透明すぎます、透明すぎます、空気中の
夜、の
リリ…と音を立て
快い砂漠化が私へ降り注ぎ
私へ降り注ぎ
私の乳房へ、浸透し、
溢れる程の、とうとう
内側からの、鈴、それが、ああ、
リ…




2005.9.7.


自由詩 からだの鈴 Copyright A道化 2005-09-07 18:23:52
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