夜は明けない
黒川排除 (oldsoup)

水瓶は水を
湛えたまま夜空を
平然と飲んでいる。

少年は身を
踊らせて蛇口を
ひねり自らの水瓶座を
満たそうと考える。

蛇口は夜を
錆びさせた年月を
経て少年を
飲んだ鉄の蛇を
かたどる予定である。


自由詩 夜は明けない Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2005-09-06 04:36:15
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