零露
こしごえ

鳥がついばむ彼方の星を
ここはどこかとうめく空

雨がしとしと名を呼びます
風にちらちら花燃やす
迷いこんだは露の中
返事をするのは うそぶく化身

いいねぇ
ねえ
舞って散るのはいつものわたし
ねえ
去って薫るは濡れ髪あなた
ねえ

雨がしとしと名を呼びます
風にちらちら花燃やす
迷いこんだは露の中
返事をするのは かたむく裸身

いいねぇ
ねえ
あす切る髪を洗っています








個人サイト「As H System」掲載


自由詩 零露 Copyright こしごえ 2005-09-05 14:56:18
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