水母
こしごえ
しずまりかえった夜
の浸透圧で
ゆるやかににじむ
染まりゆく夜
染まりきるころには
わたしたち 空っぽ
恋は死ぬ
愛は死ぬだろうか
輪郭は想う
幻色で、つめたく卵
うすく微笑
うすい視線
胸元熱く、なる
しっとりと
つめたく涙は還る
染まった夜に
浮かぶ
(うれしい
生きて
朝再び
光と出会う
自由詩
水母
Copyright
こしごえ
2005-09-04 13:43:57
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