知ったかぶりパティの火曜日
nm6

チューズデイ・ラブ。朝、目覚めれば彼女はパティという名前だった。お母さんはパーマがうまく巻けないし、お父さんの口臭が嫌いだった。そして階段を軽やかに滑り落ちる。今日は太陽ごっこよ。太陽ごっこをして遊ぶんだわ。今日今日今日。さあ、あなたは何?私は、世界って何なのか、知ってるんだから。


  今日が火曜日なの。
  いつも〆切なの。


チューズデイ・ラブ。昼、学校でパティは授業が知っていることばかりだった。世界史は嘘の塊だったし、国語は選択肢で選ばされる感情にほとほとさす嫌気だった。屋上でタバコよ。不良ごっこをして遊ぶんだわ。昨日昨日昨日。大抵昨日のことばかり考えて、パティはすっかり前に進まないのだった。


  明日には水曜日になるのよ。
  なんて憂鬱!


チューズデイ・ラブ。なぜかといえばつまらない授業で寝ていられるし、夜には好きな番組があって、世界は火曜日に変わることになっているから。私は、知ってるの。どうしてもかなわないことがあるんだって。とにかく、食べてるの。だから私は、生きててもいいし寝ててもいいし、どうでもいいんだって。


自由詩 知ったかぶりパティの火曜日 Copyright nm6 2005-09-03 20:47:20
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