ゆうだち
しらいし いちみ 

何千メートルも 落ちてくる
  

出会い頭が 痛くないのは その肌が 
包み込む 優しさなのか
触れずに 溢れた粒は 足元で 弾けつづける


叩きつけられた 落差は 急いで 
もう一度「まる」に 戻ろうと 試みる
儚く 透明の 小さな真珠の 振りをして見せた
コロコロと転がり出す 瞬間に 流れに変わる


吸い込まれて行く 道へ 向かう声は
水琴の音を 空耳に 残して 行く

青に戻るまで ゆっくり進むがいい


自由詩 ゆうだち Copyright しらいし いちみ  2005-09-01 08:23:07
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