白い朝に
かや

枕と扇風機と
鳩のなき声は
味方だった
働きはじめる冷蔵庫のうなりに
あんしんして目を閉じた
夏の朝はいつも
まぶたを透かす白
レースのカーテンが波立って
飲み込まれる

眠らなきゃいけない夜と
目覚めなきゃいけない
朝が嫌いで

取り残されがちな私は
波の泡つぶを
掴んで逃がして
飛び立つのをみていた

うらやましかった
まだ 見限れなかった

生ごみに吐気がするということが
生きていくということなら
白い朝もやの中を
未だ
さまよっているんだろう


自由詩 白い朝に Copyright かや 2005-09-01 01:55:04
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