天使よ てんし 地使よ ちし
木立 悟





からだをすり抜け まわされる腕
天使よ てんし 地使よ ちし
少しだけ浮くおまえの軽さ
水たまりの上の葉を踏んで
湿った土にひろがる重さ
毒のめまいを消し去るめまい
新たな毒が座すところ
水に裂かれる紙の銀鉛
からだじゅうからあふれるつばさ
てんしよ 天使 ちしよ 地使
まとわりつくことなくからみつき
地に飛び 空に沈ませる
天使よ てんし 地使よ ちし
有限を駆う
有限を交う








自由詩 天使よ てんし 地使よ ちし Copyright 木立 悟 2005-08-30 06:54:32
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