晩 餐
塔野夏子







燭台にともされたろうそくの炎が
一点の曇りもない銀のナイフとフォークに
照り映えています
用意された皿はただ一枚
白い無垢な皿です
さあ時間になりました
採れたての地球をどうぞ召し上がれ
贖われることなき犠牲の味を
心ゆくまで堪能あれ









自由詩 晩 餐 Copyright 塔野夏子 2005-08-27 13:38:34
notebook Home 戻る