夏をのせて
ベンジャミン

自転車にまたがれば

ペダルにのせた足と
地面を蹴るかわりに
転がってゆくタイヤ

地球がまあるいのは
教科書でしか
知らないことだけど

その時生まれる風が
何処から吹いてくるのかは
何となく知っていた

傾いてゆく日差しの角度で

少し涼しくなった
そんな風に吹かれながら
秋の匂いに自然と加速する

暮れてゆく夏をのせて



自由詩 夏をのせて Copyright ベンジャミン 2005-08-26 18:41:12
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