第三芸術
本木はじめ

ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中してる」降りしきる雨に濡れゆく絵画の中で


照らされて呼吸を忘れた鳥たちが静かに並ぶ博物館内


一対の椅子が校舎の上に浮く意味という名の檻から逃げて




短歌 第三芸術 Copyright 本木はじめ 2005-08-25 18:35:17
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