みんな
アンテ
さびしくて
ねむれずに
ぽけっとのなかをさぐると
にんぎょうがゆびにふれた
さびしいって
ことばにするたび
つぎからつぎへと
にんぎょうがでてきた
つくえのうえにならべて
ひとりずつ
なまえをつけると
こまったように
めをそらせたり
つっけんどんにへんじをして
つくえのすみっこでよりそった
みんながかわす
とりとめのないかいわを
ぼんやり
きいていると
まどのそとがあかるくなった
そろそろ
いかなくちゃ
わかれをつげると
みんな
ほっとしたようすで
わたしをとりかこんだ
じゃあね
じゃあね
ひとりずつ
だきあげて
まるめて
ぽけっとにかたづけた
また
ひとりきりになって
しずかなへやの
まんなかで
おおきく
しんこきゅうした
あかりをけして
へやをでた
ひとこいしいなんて
おもうのはもうよそう
どあをしめた
「み」
あいまいなきもち
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