割れ碗
チQ

掬った泡
消えるのにかからぬか指又から漏れ
床、廊下、通路、道路、坂道、下水溝、
川、草むら、グラウンド、他人の手、

足、を使っても膨らむことはない
ばかりか何処へ行くのかも
よくわからない湿度緩い風に乗る泣き声は嘘だからそのうち止むに決まっている言葉繰り返しているうちに笑い声がサンプリングから抜き出した紙が薄い茶色であった
というだけで皮は水色
絵が刷られたベージュ色

凹んだワックスの入れ物まだ使えるが最近あまりつけていない汗が嫌いなばかり、結局、来なかったなあ、明日からまた掬いに行かなければ救いを求める事すらお絵描きか飯事おれは手で碗を作ることも出来ていないのか、しら、それは爪のせいだろうか、無駄に整えた髪のせいだろうか、ボソボソと口動かしたからだろうか、経験者ですと言ったからだろうか
は、もう、過ぎた

とりあえず餡でもアンでも案でもいい
安心したことにして実はそうでなくっても、いい
復、黄色紙の枚数をどれだけ増やすか、
十五時から十九時の間に滑り込みながらあの待ち合いの中で世の中知ったような雑談を右から左に筒抜いてモヒカンへの電話を頼みにして
今日はとりあえずデーゲームの立ちっぱ
明日もとりあえずデーゲームの立ちっぱ
その次の日からはとりあえず何だっていいや
あればいいや
死の後の云わず酷使する肉体からまた蒸れる水滴が乾きに恩恵をもたらす訳、ではない昼過ぎて頭が痒い

あは、あは、垢が首筋を這い回り笑え
首にかけた御光とかいうものの効果を言え
短くする事も出来ないこの泡の無さを浮かべ
思い切り笑え
無駄な貰い本は捨ててしまい給え
ジェイ虚無が来る九月
まで待て、待ち、ながら
川向こうのエグゼ
等に低い声 電話

昼寝の前か後に
ここの気と指が向いた時に


ママ 私自身 碗を作るために


自由詩 割れ碗 Copyright チQ 2005-08-18 01:58:46
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