朝の砂
A道化






光の
光りはじめと共に
鳥が始まる
朝の


あと、少しなんだ
四角い窓枠がなければ、人間を忘れられる
身体がなければ、わたしを忘れられる


朝の
鳥が始める
喉から
光り零れるのは
さらさらの、鈴
の、砂
の、時間


人間を忘れたら、四角い窓枠は消える
わたしを忘れたら、身体は消える
ああ、あと、少しなんだ



2005.8.15.


自由詩 朝の砂 Copyright A道化 2005-08-15 23:01:39
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