きみとぼく
なるせ

ねぇきみ、ぼくの声はきこえてる?
ちゃんとはなしたいんだ、いいかい?
ぼくらはひとつで、それでいてふたつだから
あまりうまくあえないね
はなせないね
ふれあえないね
それでも、いいかい?

どうしても今のきみ、さびしそうだから
かわいそうだから
ぼくの考えを伝えたいんだ

きみ、とてもかなしいの?
とても辛いの?
くるしいの?
わかるよ
ぼくらはひとつで、それでいてふたつだから

でもね

月をみてごらん
星をみてごらん
どれだけの輝きをもっていても

ほら

雲がじゃまをするんだ
みえなくなってしまうよ
かなしそうだね
だけど
ときがたてば雲は千切れて
また輝きはじめるよ
瞬きはじめるよ

きみにはいま、雲がかかってる
雨雲かもしれない、雷雲かも知れない
それでも
輝きをうしなわないで
わすれないで

いきていけるよ、ぼくといっしょに





ほら、みて
月明かりが






自由詩 きみとぼく Copyright なるせ 2005-08-14 20:15:04
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