太陽を触り太ももが振動する
瓜田タカヤ

光アレルギー
シンメトリー標準的にうつ

常に、こぼれ落ちる血液のように
害虫が
熱風に舞い、撹拌され
私たちの肉体に被弾し続ける日常には
何の特徴も見られなかった。

それは完全に透明なのだ。
どうすれば僕らは
君の肉体に触る現実を象れる?

ところで「君」って何の事?

その欲求は
劇的な衝動に駆られたいからなのでしょう。
現実からの
逸脱感を所持した解りやすい神様に触れたいのでしょう。

私は見た。壁の向こうで繰り広げられるチープな楽団を。
私は見た。布の内部で蠢く(うごめく)華奢な月経を。
私は見た。ボックスを人の皮膜に見立てた宇宙空間の
週刊少年ジャンプ臭さを。

意味のある姿だけが
選択され
僕たちは明日を選択する。

君は太陽を触り
太ももが振動する


自由詩 太陽を触り太ももが振動する Copyright 瓜田タカヤ 2005-08-14 03:03:13
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