夏の果
落合朱美



色褪せたペディキュアの朱 もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの?と囁かれ耳が火照るのに あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶宇治金時


体温も心も8分の温度差があるふたりなの夏も終わりね


夢ならばそれでもいいわ朝顔はきっとあしたも花開くから


えいえんに消えない花火が欲しいのタトゥーのように刻み込んでよ







短歌 夏の果 Copyright 落合朱美 2005-08-13 13:47:03
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