硝煙
とうどうせいら
うだるような暑さ
浮かぶ汗は彼の人を飾るオパール
薄いガーゼのシャツ
肢体を包んでいる
あまい匂い
バニラアイスみたいな
舐めたくなるような
誰にでもこんなことするの
と
わたしが訊いたら
しないよ
と
あなたは呟いた
それから少し
あなたは乱暴になった
花火は
終わってしまいました
自由詩
硝煙
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とうどうせいら
2005-08-12 18:59:14