快楽喫煙者
虹村 凌

だから俺は未だにこうしている
この世界を嫌うのに飽きるのを
何時まで経っても同じ事だろう
簡単に結論なんて見えやしない

俺たちは置いて行かれて
またもや時代の波ってのに乗り遅れた
世界中が笑ってやがるんだ
悔しいじゃねぇかよ

帰るのだって嫌になる
でもどうしたって好きなんだ
チクショウ
悔しいじゃねぇかよ

だかた俺はこうして待っているんだ
この状況を憎むのに飽きる事を
何時まで経っても変わりやしない
そう簡単に変わるんなら先生なんて必要無ぇよな

煙草を吸ってる間
若しくは珈琲を飲んでいる最中や性交の最中
そんなひとときの最中で変われるのなら

視覚も味覚も嗅覚も触覚も失いたくない
失うモノが多すぎるぜ
現状を救うのと引き替えに何かを失うのなら
俺は何も失いたくないんだ

帰るのも嫌になるぜ
だから俺はこうして待っているんだ
この国を嫌う事になるような切欠を
チクショウ
悔しいじゃねぇかよ
そんなに簡単に変われやしねぇ
俺もこの世界も



(煙草等、一本吸ってみる)







(気が楽になった気がした)


自由詩 快楽喫煙者 Copyright 虹村 凌 2005-08-10 21:55:40
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
チャコール・フィルター