恥ずかしさ
小鳥遊儚

吐き出した 恥ずかしさ
投げ付けた 恥ずかしさ

まるで貴女の乳房を吸ったような
あの 恥ずかしさ

僕は
「いつの間にか」
という言葉を

今朝 知りました


えぐりだした 恥ずかしさ
演じ装おう  恥ずかしさ

まるで貴女の子守唄を強要する
あの 恥ずかしさ

僕は
指しゃぶりの
赤子のフリして

貴女を 愛しています



恥ずかしさは
時を経るごとに
ますます此の身に募り

貴女の妖艶な子守唄は
あの子の毛布のように
もう身体に染付いていて

万華鏡のように美しい
鉄錆のように儚気な
その子守唄を真似てみる

指しゃぶり
やめられないけど
いつの間にか僕は

乳房の本当の美しさに
気づき始めている

白くあおい
貴女の乳房を
真直ぐに見られないほどに
いつの間にか僕は

貴女の本当の美しさに
気づき始めている

吐き出した 恥ずかしさ
投げ付けた 恥ずかしさ

いつの間にか僕は
それらを生きる糧にしている

恥ずかしい僕は
正当なる思春期を
いま迎えているのだろうか

その乳房から
はみだすほどのものを
創りたいと
思います




GOOD LUCK はずかし坊や


自由詩 恥ずかしさ Copyright 小鳥遊儚 2005-08-10 21:03:08
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