花火の日
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花火の音は別れの合図
カラッポの腹に響いてから
空しさと 情けなさを
さらに カラッポな空へ
打ち上げて ばらまいて

「忘れることは簡単だ」

空が皮肉に笑って
散らばって落ちる色を全部
ぺろりと飲み込んでしまう

君に一欠片でも
光る花びらが届きますように
願って 打ち上げても
打ち上げても
闇に咲く花は全部
歪んだ空の口に飲み込まれ

「今さら許されることは何もない」

カラッポなくせに
何もかも見通した空は
笑って闇を投げ返す


自由詩 花火の日 Copyright スプートニク 2005-08-09 23:01:52
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