あい わず ぼぉおん
るるりら

鼓動と光が
落ちてきて
あい わず ぼぉおん

おぎゃと 生まれる前に
ほんとうの始まりがあるんだ
それが解ったよ
わたしのお腹は おもわず ぼぉぉん

鼓動と光が
落ちてきて 
あい わず ぼぉおん

お腹の子を思うと解ったよ
太陽が生まれた日の記憶
海ができた夜の記憶
嵐の中の光と影
すべてが いっしょくたんになり うずいてうずいて

ある日 はじけたお腹
そうやって この子は生まれた
こうやって 私も生まれた
太陽のように生まれた

ほら 心を澄ませば
太陽のリズム
記憶の中で
血潮の中で
しずかに聞こえる

ぼぉおん ぼぉおん ぼぉおん
あい わず ぼぉおん
はるかなる記憶の中のお腹
あい わず ぼぉおん


自由詩 あい わず ぼぉおん Copyright るるりら 2005-08-07 21:44:05
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