ゴミ溜め女
スプートニク

溜まったものの排出先がありますか?
捨ててしまえば二度と目に触れぬ場所がありますか?

出しそびれたゴミ袋で渦高いベランダのように
心に溜め込んでいませんか?

澱んだ空気で身動きがとれぬほどに
固く窓を閉ざしていませんか?

朝も昼も電気の光だけで暮らしていると
自分の顔色さえ解らなくなるって知っていましたか?


自由詩 ゴミ溜め女 Copyright スプートニク 2005-08-07 16:37:50
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