停滞前線
A道化





苦しげな雷鳴に飲み込まれ
灰色に溶けてゆく午後の中
向日葵の黄色の彩度が
浮いてしまっていて
それでも、向日葵は
いつまでたっても泣いたりせず
ああ、どうしてなの
滲んでゆくのはこの私で
その為にうまくゆかない午睡が
さめざめと、目蓋で滞っているんだ




2005.8.7.


自由詩 停滞前線 Copyright A道化 2005-08-07 09:23:37
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
四文字熟語