日常の後ろ
あるふぁ

 歯医者さんでレントゲンを撮り
 移動台にフィルムを貼って先生が解説する。
 目の前にはモノトーンの頭蓋骨の半身。
 これが私というもの。
 こんにちは!こんにちは!
 道行く骸骨どうしが少し傾いてお辞儀をしている姿は
 なんか愛嬌があっておかしいね。
 これに肉を付け、吹きつけ塗装をしたら
 人間、そして自分なんだ。
 「わかりましたか?」
 先生の声にふと日常に帰る。


自由詩 日常の後ろ Copyright あるふぁ 2005-08-06 17:42:48
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