ダイダラボッチのいるところ
クリ

ひとりぼっちのダイダラボッチ
大きな花が欲しいと言いました
何故?
花占いがしたい
何を占うの?
昨日はどこに行ったの?
明日はどこから来るの?
愛はいつ見つかるの?

私は言いました
回帰線を越えたところで
昨日は戻ってこないよ
戻って来るのなら誰も大事にしなくなる

明日がやって来たことは一度もない
君が日付変更線を越えたところ
それが明日だ 君が行くんだよ

じゃあ愛は?

君が愛になるんだよ

ダイダラボッチは理解しました
そして大股で明日の方に一歩踏み出しました
ダイダラボッチはいつでも私たちの明日にいるので
今では会うことができません でも
世界地図を広げて見て下さい
ダイダラボッチが残した「あと」がいっぱいありますよ


              Kuri, Kipple : 2005.08.04


自由詩 ダイダラボッチのいるところ Copyright クリ 2005-08-04 21:55:14
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